2024/05/01

よく見かけるSNSキャンペーンの裏側 ~X(旧Twitter)キャンペーン 4つの事例~

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SNSキャンペーンって、裏側ではどうなっているの?

 もう販促キャンペーンの手法として一般的になってきたSNSを使ったキャンペーン。一口にSNSキャンペーンといってもその手法は様々で、それぞれの目的に合わせて微妙に違っているチューニングを行いながらキャンペーンを行っています。
 
 ということで今回は、長年キャンペーン事務局を提供し続けているコプロシステムがSNSキャンペーンの裏側をご紹介いたします!「SNSキャンペーンをやってみたいけど、どんなことに気を付ければいいのかわからない」「キャンペーンの実施方法について広告代理店の丸投げしてしまっているので、詳しくなってもう少し深い話がしたい」といった方にとっては参考になるのではなると思います。

目次

・SNSキャンペーンとは
 ∟リポストやいいねを行うキャンペーン
 ∟引用ツイートで指定の#タグを使うキャンペーン
 ∟4択などで選択肢をタップして自動的にポストができあがるキャンペーン
 ∟応募するとその場で当選かどうかわかるキャンペーン
・「引用ツイートで指定の#タグを使うキャンペーン」を実際にやってみよう
・X(旧Twitter)のキャンペーンで気を付けるべき点
・まとめ

SNSキャンペーンとは?

 皆さんが普段応募しているようなSNSキャンペーンには、今回紹介するX(旧Twitter)の他に、InstagramやLINE、TikTokなどの媒体を使ったものがあります。それぞれのSNSのもつ特色やユーザー層に合わせて使い分けられるのが一般的です。
 
 X(旧Twitter)を使ったキャンペーンはその中でも大きく下記4つの手法に分けられて実施されています。
  ・リポストやいいねを行うキャンペーン
  ・引用ツイートで指定の#タグを使うキャンペーン
  ・4択などで選択肢をタップして自動的にポストができあがるキャンペーン
  ・応募するとその場で当選かどうかわかるキャンペーン
 
 どのキャンペーンにも共通しますが、景品表示法や各種SNSツールでのガイドラインが定められています。キャンペーンを行う際には、想定しているキャンペーンがこれらのルールに違反していないかを確認することがとても大切です。

リポストやいいねを行うキャンペーン

 最も一般的なのが、このリポストやいいねを行ってキャンペーンに参加する形式のものでしょう。ずばり、「リポストorいいねキャンペーン」と呼ばれています。
 
 参加者の目線ではもっとも参加のハードルが低く、開催者側の準備の負担も軽いので初心者向けのキャンペーン入門編といえるでしょう。名前の通り、キャンペーン対象の投稿に対してリポストやいいねをすることで応募完了となります。

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応募までの流れ

リポストorいいねキャンペーンを実施する際の流れは以下の通りです。
 1.開催者がキャンペーンの対象となる投稿をする
 2.参加者は主催者のアカウントをフォローし、リポストかいいねをして参加
 3.キャンペーン期間が終了したら、開催者が抽選を行って当選者に連絡する

メリットとデメリット

メリット:
・参加が簡単で広がりやすい
 ⇒いいねとリポストをするだけで簡単に参加できるので、拡散力が高くキャンペーンの認知も広がりやすいです。
・フォロワーを増やしやすい
 ⇒フォローをすることが参加条件であることが多いので、簡単にフォロワーを増やすことができます。
 
デメリット:
・参加者が多すぎて抽選が大変
 ⇒簡単な参加方法は裏を返せば抽選が大変になるということにもつながってきます。
・増えたフォロワーの質が高くない
 ⇒キャンペーンで増えたフォロワーはいわゆる”懸賞アカウント”と呼ばれるものが多く、実質的なフォロワーはある程度少なく見積もる必要があります。

引用ツイートで指定の#タグを使うキャンペーン

 「ハッシュタグキャンペーン」と呼ばれるものです。ハッシュタグとは、特定の文字列をリンクにさせることでその文字列に投稿を紐づけて検索をすることができるようになる機能です。指定された#タグをポストの中に含めて投稿することで、キャンペーンに参加することができるようになります。
 
 これはハッシュタグキャンペーンに参加する際にも気を付けたいことですが、指定の#タグがしっかり指定通りに一言一句間違えることなく記載されていないと抽選対象にはなりません。例えば、下記の2行目のものは誤りとなり抽選対象からは外れてしまいます。
指定⇒#コプロシステム_2024キャンペーン
誤り⇒#コプロシステム_2024キャンペーン
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応募までの流れ

ハッシュタグキャンペーンを実施する際の流れは以下の通りです。
 1.開催者がキャンペーンの対象となるハッシュタグ付きの投稿をする
 2.参加者は指定のハッシュタグを記載したうえで、投稿を行う
 3.キャンペーン期間が終了したら、開催者がハッシュタグ投稿の中から抽選を行って当選者に連絡する

メリットとデメリット

メリット:
・口コミが簡単に収集できる
 ⇒ハッシュタグに付随して投稿が作られるので、投稿者の気持ちや考えが投稿に口コミという形で表現されるので生の声を集めやすいです。
・UGC(ユーザージェネレ―テッドコンテンツ)が生まれる
 ⇒ユーザーが二次的に創作したUGCがハッシュタグと共に広がっていき口コミに似た効果を発揮してくれます。
 
デメリット:
・参加者が多すぎて抽選が大変
 ⇒簡単な参加方法は裏を返せば抽選が大変になるということにもつながってきます。
・増えたフォロワーの質が高くない
 ⇒キャンペーンで増えたフォロワーはいわゆる”懸賞アカウント”と呼ばれるものが多く、実質的なフォロワーはある程度少なく見積もる必要があります。

4択などで選択肢をタップして自動的にポストができあがるキャンペーン

 これは、「カンバセーショナルキャンペーン」と呼ばれる手法です。実施するためのハードルは少し高めですが、その分目を引くちょっと珍しいキャンペーンとなるのでおススメです。
 
 投稿の中にカンバセーショナルカードというボタン式の仕組みが組み込まれており、そのボタンを押すことで自動でテンプレート化された投稿が作成され、参加者は投稿ボタンを押すだけでキャンペーンに参加することができるようになります。
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応募までの流れ

カンバセーショナルキャンペーンを実施する際の流れは以下の通りです。
 1.開催者がカンバセーショナルカード付きの投稿をする
 2.参加者はカンバセーショナルカードのボタンを押して投稿を作成し、投稿を行う
 3.キャンペーン期間が終了したら、開催者がハッシュタグ投稿の中から抽選を行って当選者に連絡する

メリットとデメリット

メリット:
・ユーザーの投稿に対するハードルを下げることができる
 ⇒ボタンを押すだけで簡単に投稿が作れるので、キャンペーンに参加するための投稿作成のハードルを下げることができます。
・アンケートとして活用ができる
 ⇒開催者が提示した選択肢の中から一つを選ぶ形となるので、ユーザーの好みを聞き取るためのアンケートとしても機能させることができます。
 
デメリット:
・コンテンツの作りこみが必要
 ⇒いいねやリポストするだけとは違い、投稿自体を作りこんでボタンを押したくなるような工夫が必要になります。
・準備が結構めんどう
 ⇒カンバセーショナルカードを作成するには専用のツールが必要になってくるなど、準備をする負担が少し大きいです。

応募するとその場で当選かどうかわかるキャンペーン

 「インスタントウィン」と呼ばれるキャンペーン形式です。キャンペーンに参加するとリアルタイムで抽選が行われ、すぐに当選したかどうかがわかるようになるものをインスタントウィンキャンペーンと呼びます。
 
 SNSと組み合わせると、キャンペーンに参加する行動を起こすと、そのリプライなどの自動返信ですぐに当選したか落選したのかがわかるようになっています。
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応募までの流れ

インスタントウィンキャンペーンを実施する際の流れは以下の通りです。
 1.開催者がキャンペーンに参加するための投稿をする
 2.参加者はキャンペーンの内容に沿った行動を実施する
 3.その場で公式アカウントからリプライ等で抽選結果が送信される

メリットとデメリット

メリット:
・ユーザーが参加しやすい
 ⇒通常なら抽選を待って当選を受け取るという時間的な差が発生しますが、インスタントウィンならその場でわかるので応募のハードルを下げることができます。
・当選者を選ぶ作業が発生しない
 ⇒応募者の中から抽選で当選者を選ぶ手間が自動で行われるので、開催者側の負担を軽減することができます。
 
デメリット:
・集まるユーザーの質が高くない
 ⇒実施のハードルが低いキャンペーンにはつきものですが、検証アカウントが多く集まる可能性が高くなります。
・連発する場合は徐々に参加意欲が下がるリスクがある
 ⇒当選したかどうかがその場ですぐわかるので、一度落選してしまうと次も参加しようというモチベーションが下がりやすくなります。

キャンペーン事務局を使って「ハッシュタグキャンペーン」を実際にやってみた場合のフロー

 キャンペーンを実施するうえで発生する様々な業務を代わりに引き受けるのがキャンペーン事務局ですが、SNSキャンペーンを実施する場合にはどんな変化が起こるのかご紹介します。
 
 一般的な「ハッシュタグキャンペーン」を実施する場合には、以下のような準備・業務が発生します
 
・全体のスケジューリング
・景品の選定/調達
・発送倉庫との発送/保管の調整
・キャンペーン投稿の作成
・抽選と当選者のリスト化
・当選者へのDM発送
・入力フォームを使っての個人情報取得
・個人情報の保管/破棄
・キャンペーン期間中の問合せ対応
 
 自社ですべて実施する場合にはこれらの作業を全て実施する必要がありますが、キャンペーン事務局をご利用いただくことでこれらの作業をまるごとお任せいただくことができ、もっとも重要な「キャンペーン投稿の作成」に時間を使うことができます。
 
 各作業にどのくらいの費用がかかるかはキャンペーンの内容や規模によってまちまちなので、お問合せよりお気軽にご相談ください。

X(旧Twitter)のキャンペーンで気を付けるべき点

 最後は、Xのキャンペーンを実施するうえで気を付けるべきポイントをご紹介いたします。これまで多くのお客様からSNSキャンペーンについてご相談を頂いてきましたが、最も気を付けるべきことは、「常に最新の情報を元にキャンペーンを実施する」ということだと思います。
 
 昨今、X社のトップが変わったことによりバッチ(青バッチ、金バッチなど)が青バッチであれば誰でも課金をして取れるようになりました。そのため、以前は青バッチがついていれば「公式」の安心感がありましたが現在は青バッチでも公式ではない場合が多く見受けられるため、公式は金バッチを取得することが多いです。
 
 また、最近もバッチや広告出稿で送信できるDM数が変わるような仕様にも変更されました。新規アカウントの作成が制限されるなど噂程度の変更など様々情報が飛び交っています。
 
 こういった媒体のトレンドやルールにしたがってキャンペーンを実施しないと瀬角実施してもイマイチ効果が上がらないといった結果になる可能性が上がっていきます。更に、SNSキャンペーンは誰でもできる便利な反面、公式アカウントでも発言1つでブランドイメージが低下したり炎上したりするなどの問題もあります。
 
 上記の様に、日々X(旧Twitter)の仕様が変わっているため、その点も踏まえて面倒な業務はキャンペーン事務局などに任せて、「ブランドアカウントの構築」や「キャンペーン投稿の作りこみ」といった重要な部分にしっかりとリソースを使うことができる体制を作ることが良いキャンペーンを実施するために重要なことだと思います。
 
 一般的なSNSキャンペーンであれば、今回ご紹介した4つの手法どれでも実施の2ケ月前ほどにご相談頂ければスムーズに進行ができるかと思いますので、こういったキャンペーンをお考えの方はぜひお気軽にお問合せよりご相談ください。

まとめ

 今回はSNSキャンペーンでよく使われる4つの手法についてご紹介してきました。SNSキャンペーンにおける事務局について、不明点が解消されましたでしょうか?
 
 上記でも触れたところですが、SNSキャンペーンは手軽に実施できるぶん、しっかりと準備をしないと炎上のリスクを多く抱えてしまいます。SNSキャンペーンを実施する際には媒体の最新ルールや景品表示法、炎上しないための投稿チェックなどを実施して安全に運用していきましょう