マストバイキャンペーンとは
みなさまは「マストバイキャンペーン」という言葉を聞いたことはありますか?キャンペーンに関するお仕事に携わったことのある方は既に知っているかもしれません。
「マストバイキャンペーン」を一言で簡単にご説明すると、商品の購入を条件としたキャンペーンの1種となります。「商品の購入を条件とする」=「マストバイ(must-buy)」だから、「マストバイキャンペーン」というわけですね!
最初に言葉の意味をご説明いたしましたが、「じゃあこのキャンペーンって実施する側にはどんなメリットがあって、どんな時にピッタリなキャンペーンなの?」等々、どのような活用ができるのかが肝心になってくると思います。
そこで、今回はマストバイキャンペーンって何?という方から、言葉は知っているけど何をどう実施したらよいかわからない…という方へ向けて、「マストバイキャンペーン」の基礎知識から成功させるための秘訣を弊社コプロシステムの視点や事例も踏まえてご紹介していきたいと思います。
マストバイキャンペーンの基礎知識
企業が行うキャンペーンは、大きく オープンキャンペーン と クローズドキャンペーン に分けられます。
オープンキャンペーンは、指定の応募方法に従い、規約へ同意すれば誰でも参加できるキャンペーンです。旧来のハガキ・WEBサイトを用いたものから、最近はX(旧Twitter)、LINE、instagramから参加できるものもかなり増えています。クイズやアンケート形式などの手法を用いて、自社商品やサービスの認知度を上げることを目的に実施されるケースが多くあります。
それに対し、クローズドキャンペーンは、主催者からの参加条件を満たすことで参加ができるキャンペーンのことを言います。代表的な条件として対象商品の購入、会員登録、メルマガ受信などが挙げられます。また、オープンキャンペーンと大きく異なる部分として、景表法(景品表示法)で景品の上限価格が定められていることが注意すべき点として挙げられます。この景表法によってさらに、
・総付け :利用者や来店者に対してもれなく提供すること
・共同懸賞:複数の事業者が参加して行うもの
・一般懸賞:共同懸賞以外のもの
の3つに分類されており、今回取り上げているマストバイキャンペーンは「共同懸賞」「一般懸賞」にあたり、商品を購入した証明となるモノやデータを応募に用いることが一般的です。
マストバイキャンペーンの目的とメリット
先ほども少しご説明しましたが、マストバイキャンペーンは商品やサービスの購入が参加条件のキャンペーンとなっております。一般的に商品やサービスの購入促進、既存顧客との更なる接点強化を目的として実施します。メインターゲットが既存顧客なので成果が出やすく、費用対効果が高いのがメリットです。
また、応募方法ごとに分けて見ていくと以下のメリットが挙げられます。
・SNSを使った応募(X、instagram、LINE等)
自社アカウントのフォローや友だち追加を応募条件とすることで、自社ファンの育成・獲得や、新規顧客の開拓などにもつなげやすくなります。また、若年層を多く取り込むことに適しています。
・WEBを使った応募(専用ページ、応募フォーム)
インターネットを利用した一般的に広く普及している方法で、比較的気軽に応募できるので、年齢層の偏りを減らすことができます。
・ハガキを使った応募
従来型のオーソドックスな方法で、インターネットに慣れていない高齢層の応募率をカバーすることができます。
マストバイキャンペーンを成功させるためには?
商品やサービスの「購入」という第一関門の突破が必要なマストバイキャンペーン。ゆえに、成功すれば多くの応募数を獲得するだけでなく、売上アップなどキャンペーンを行ったことで得られる効果も絶大です。そんな効果を得るためには、ポイントを押さえて実施できているかが重要になります。
「応募したい!」とユーザーに思わせるには、「ユーザー視点」に立ってどんな工夫がされていたら面白いか、どんなメリットがあれば嬉しいか考えることを忘れてはいけません。
ここでは、「ユーザー視点」をキーワードにキャンペーンを成功させるポイントを 4つご紹介 していきます。
① 魅力的な景品かどうか
もらえる景品によってマストバイキャンペーン全体の印象や魅力度は大きく左右されると思います。景表法の範囲内でどれだけ魅力的な景品が用意できるかは成功のポイントとして大きいのではないでしょうか。コプロシステムで対応させていただく案件ではキャッシュバックを景品にしたキャンペーンの応募率が高い印象で、最近はアマゾンギフト(コードタイプ)やQUOカードpayなどのデジタルギフトを取り入れるクライアント様も多いです。
② 応募方法の楽しさ
応募をキャンペーン参加の「手続き」で終わらせるのではなく、応募自体が楽しめるエンターテインメント性のあるものだと、ユーザーの参加意欲をより高めることができます。例えば、商品に貼付されたシールをたくさん集めることで複数口応募できる方法や、一度はずれても当選する機会を残しておくダブルチャンスキャンペーンなどが挙げられます。
その他、第2回でご紹介しているインスタントウィン型も効果的な手法です。
>インスタントウィンで商品紹介ができる!? ~懸賞企画でバズれるかも!?~
③ 応募のしやすさ
景品が魅力的で応募にエンターテインメント性があっても応募方法が煩雑だと離脱率を高めてしまいます。応募のしやすさを考えるには、ユーザーの年齢や性別、趣味嗜好などターゲットとなる層の属性を意識することが重要です。
例えば、若者が利用する商品のキャンペーンでは、ハガキで応募させるのではなく、なじみのあるスマホからWEBやSNSを使って応募できる方法にするなどが挙げられます。
また、長年ハガキ応募のキャンペーンを実施している場合でも、時代が変わることでターゲット層にズレが生じてくるケースがあるかと思います。
ただし、いきなりハガキ応募だったものがWEB応募に切り替わることで長年のファンを取りこぼしてしまうことも考えられます。
このような場合には、ハガキ・WEBどちらからも応募可能にすることで、応募しやすさを保ったまま幅広いユーザーの獲得につなげることができるのではないでしょうか。
実際にコプロシステムで実施した案件で、「以前はハガキ応募もやっていたのにWEBだけになって応募に手間取った」というご高齢のユーザーの意見も過去にありました。
④ 拡散のしやすさ
ユーザー個々で留めてしまう方法ではなく、SNSやWEBメディアが普及した昨今、これをうまく活用し拡散させることが重要です。特に、SNSは広告よりも自然な形でユーザーから他のユーザーへと拡散させることができるため多くの企業で取り入れられています。また、SNSではフォロー数やリポスト(リツイート)数などの機能から「話題性」も数値化できるため、応募数だけではないキャンペーンの効果を分析することが可能です。
最近よく見かける「購入した商品を写真に撮ってSNSへ投稿し応募」という方法は、応募方法の楽しさや応募のしやすさとも絡めつつ、同時に拡散もしてくれる一石二鳥な方法とも言えますね。
以上、キャンペーンを成功させるためのポイントを 4つ 挙げさせていただきました。
まとめ
上記のポイントを全て意識しつつ、キャンペーン運営をうまくコントロールするのは難しいところかと思います。そこで、キャンペーン運営でお悩みの際にはコプロシステムが様々な運営実績を元に最適な方法をご提案し、サポートさせていただきます!
また、コプロシステムでは新規のお問合せも多くいただいておりますが、継続したご依頼も数多くいただいております。継続してご依頼いただけることでノウハウが蓄積されるため、よりスムーズに適切な方法で立ち上げができることにメリットを感じていただけているのではないかと思います。キャンペーン終了後の効果分析までご依頼いただくことで、分析結果を元に次回に向けた新たなご提案をさせていただくことも可能です。
一度限りではなく、継続して任せられるパートナーをお探しの際には是非コプロシステムまでお問合せください。