昨今問題となっている新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「今後、世の中のインフラが変わっていくことは間違いない」と、日々確信している今日この頃です。
例えば、街に並ぶショップがショールーム化し、実際に商品を手に取る手段は宅配が主流となっている近年の傾向や、これに伴い巻き起こる運送会社の人手不足という問題に対し、トラックの自動運転や高速道路の自動化など、私自身としても世の中が変革していくことは、誰にも止められないだろうと思っています。
今回は、我々コプログループがこれまで推進してきた「EC事業への取り組み」について、お話させていただきます。
事業の始まり
そもそも我々がEC事業を始めたのは、今から4年前の2016年。当時から、これからの潮流、そして生活者が「モノを求める」流れが大きく変わるだろうと強く思っていましたし、世の中的にもそのような声が上がっていました。
このように商流がECに変革していくと確信した我々は、ECを手掛けることを決意しました。マーケティング会社としてこの変革に対応出来なければ、我々は役割を果たせないと考えたためです。
とはいえ、EC事業に関しては全く新たな挑戦であり、これまでやってきた事業の経験がそのまま活きる訳ではなかったため、当時の我々にとって、EC事業開始のファーストステップとなる取り組みは、「現場を知ること」であると考えました。
まずは現場のサポートから、つまりはECの「ロジスティック」の部分から出来るようになろうと考え、2017年、コプロシステムのグループ会社として「コマースバリュー株式会社」を設立しました。そして設立当初から、ECロジスティックだけでなく、EC領域でのBPOや、もっと上流のコンサル部分に関してもノウハウを蓄積していこうと、今まで約3年間勉強してきました。
我々が、新たに会社を設立してEC事業をスタートさせたという部分からも、コプロシステム内でその他の事業と並べてではなく、集中して取り組むべき領域であると考えていた、本気の姿勢が伝わるのではないかと思います。
コプログループとして推進していく
ECのBPOをやっていくときに直面する問題として、人手不足や人件費の問題があがってくると思います。
これに対し、同じく我々コプログループ内の「株式会社CGM JAPAN」と連携し、ミャンマーにてBPOを行っていくことを大きな柱にしたいと考えています。ミャンマー拠点の中に、受発注・サイトへのアップ・データの生成までを手掛けるようなBPOをつかさどる部隊を作り、ミャンマー人スタッフによるEC業務の実現化を果たすことで、先述した問題を解決する力をつけたいと思っているのです。
その他、“オートメーション化”というテーマにも着目しており、今まで我々がコプロシステムにて培ったITのノウハウを使いながら、いかに物流を効率化するかということも、ひとつ大きなテーマです。
このように、コプログループの各社がそれぞれの専門分野を持ち寄ることで、相乗効果を出していけると期待しています。
挑戦はこれから
様々な展望についてお話せていただきましたが、我々のEC領域への挑戦はまだまだ発展途上です。今ある2つの倉庫は我々が目指すもの、ノウハウを形作るためのものであると考えています。
その中でも、EC事業に限らず、我々が常に基盤としていることは、クライアントを「ワンストップ」でサポートしたいという思いです。我々のマーケティングは、いわゆるマーケティングコンサルだけではなく、BPOなどに代表されるように、現場力もカバーしてきました。EC事業全体としても、今後我々がどのような役割を担っていくべきなのかを考え、事業を推進していきます。
(代表取締役社長 金田 浩邦)