株式会社コプロシステム

2022.03.28 | 企業活動 進化し続ける自社サービス「Q-PASS」の可能性・後編

 コプロシステムでは、創業当初より、イベントの受付業務効率化を実現する「イベント来場者管理システム」をご提供してきました。2011年からは、イベントの受付・運用時に必要な機能に特化し、なるべくコストを抑えて簡単にシステムを導入いただけるよう【Q-PASS】という名前の自社サービスとしてご提供しています。

 前回「前編」では、これまでの展開や主な機能のご紹介をさせていただきました。

 今回の「後編」では、1つの転換点であるオンラインイベント対応と今後の構想について、お話しさせていただこうと思います。

コロナ禍で加速したオンラインイベント用機能の開発

 「Q-BUSINESS」「Q-ENTRY」「Q-MOBILE」の3つの機能を据え、リアルイベントを中心に対応していたQ-PASSですが、年数を重ね、導入実績も順調に増えてきていたところ、2020年初頭からの新型コロナウイルスの感染拡大により企業のイベント自体が中止となり、厳しい時期を迎えました。そこで、以前よりリアルイベントだけでなくオンラインイベントにもご利用いただこうと構想を練っていた、オンライン開催用機能の開発を急ピッチで進めました。

 オンラインイベント用の機能としては、まず、Q-BUSINESSに搭載しているマイページの機能を活かして、ストリーミング配信機能を実装いたしました。マイページで動画のライブ配信を視聴できる機能と、動画ファイルを事前にアップして適宜視聴できるオンデマンド配信の両方を兼ね備え、オンラインイベントでのQ-PASS利用を目指しました。Q&A機能や投票機能などで、オンライン動画配信では不足しがちなコミュニケーションも補えるようにしています。

 オンライン配信サービスは、同業他社も多く存在するなか、申込者ごとに視聴時間などの視聴ログが取得でき、セミナーごとに視聴制限を設けることができるようにすることで、他社との差別化を図ることができたと感じています。

 現在ではリアルイベント+オンラインイベントの併用といった形で、システム導入いただくケースも増えています。

領域拡大、機能のさらなる拡充で広がるQ-PASSの可能性

 リアルイベントだけでなく、オンラインイベントにも導入いただくに加えて、イベントでのノウハウを活かし、更なる利用領域の拡大を目指して日々機能開発を進めています。

 現在、Q-PASSサービスの開発は、コプロシステム、CGM JAPAN、CGM Golden Landのグループ各社で連携して進めています。コプロシステムでサービスの企画から運用を行い、CGM JAPANに所属するブリッジSEが中心となってプロジェクトを進行、システム開発については、CGM JAPANでのオフショア開発のノウハウを活かし、ミャンマーに拠点を構えるCGM Golden Land のメンバーと連携して行う体制です。

 領域拡大に向けては、Q-BUSINESSのストリーミング配信機能を活かし、企業研修や社員教育などのオンラインプラットフォームとしてご利用いただけるよう、Q-LEARNING(仮称)という新サービスの準備を進めています。このサービスの開発には、1月に開設した沖縄拠点も携わっています。

 もちろん、従来から提供しているQ-PASSサービス自体の機能進化も進めています。

 イベント来場者管理システムとしてのこれまでの経験を活かし、新たに分析機能の仕組みを搭載、分析ソリューションとしてもご提供できるよう検討を始めています。また、イベント現場での来場受付を主とするQ-ENTRYやQ-MOBILEの機能を活かして、主催者/出展者/来場者の現場体験をより向上させるための仕掛けづくりも検討を始めました。さらに、他のMAツールなどとのAPI経由での連携が容易になるよう、システム仕様のリニューアルも進めています。実現すれば、クライアント様のご要望に対してのカスタマイズ対応のコストもこれまで以上に抑えられ、Q-PASSの可能性をより広げていくチャンスとなると考えています。

 創業以来、20年以上にわたり、イベント来場者管理システムの開発・運用を続けてまいりました。時代の流れの中で、求められる機能は日々変化してきていますが、グループ会社全体でこれまで培ってきたノウハウを活かし、企画・営業・運用・開発の総合力で、より良いサービス展開を図ってまいります。

 今後、Q-PASSサービスが更なる発展・進化を遂げていくことを、皆様もぜひご期待ください。


(営業本部 Q-PASS運営グループ 岡田 純一)